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極端なタテ振りが印象的な永井奈都
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男女ツアー、パナソニックオープン、ミヤギテレビ杯の優勝者はともに日本人(小林正則、森田理香子)。2週連続日本人アベックVという異変? が起こったわけだが、これを機に、これまでと今後を占うと……。
男子ツアーは9月26日現在、25試合中16試合を消化。そのうち日本人の勝利は7、外国人は9(韓国5、豪州3、中国1)。女子ツアーは35試合のうち27試合がおわり、日本人の勝利は13、外国人14(韓国12、中国2)。
今年、日本男女のアベックVは3試合。韓国人も3試合で同じだが出場人数が大きく違う。終盤もこの外国人優勢傾向はまだ続くのだろうか。
「もっと強まるのでは……。なぜなら男子ツアーを牽引しているのは、3勝した43歳の藤田(寛之)でしょう。それにこれまで勝った谷口(徹)も44歳。若手は藤本(佳則)1人だけです。それにひきかえ韓国人選手は皆、若い。勢いが違います」(あるゴルフ評論家)
今年の優勝者の平均年齢は日本の37・87歳に対して、韓国29・4歳とだいぶ若い。帝王ニクラスが全盛時代に「ゴルファーの心技体が充実するのは30代半ば」といったが、現在は早熟して30歳前半にきているという識者が多い。とすれば、韓国勢にはノビシロがまだあるといえる。
韓国人が強い理由を、JGTOのセカンドQT(9月26日、ゴールデンバレーGC)に出場し、彼らと回ったタケ小山が次のように語る。「7位までは韓国勢が独占。一緒に回った韓国人選手は08年にQTに出ていましたが、2年の兵役を経てまた戻ってきたそうです。こういう制限があるし、自国のツアーは10試合ほどしかない。要は向こうは環境が厳しいということです。食うために必死。強くなるのは当たり前ですよ」
2週連続W優勝が話題となることがすでに、日本のプロの弱さを物語る。さて3週連続W優勝となるか。
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