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初日110位から大逆転した小林正則
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パナソニックを制したのは、昨年ツアー14年目にして初勝利を飾った36歳、小林正則だったが、初日の順位をチェックしていた人は、おや? と思ったかもしれない。というのも、小林は110位の初日スタートだったから。これだけの“大まくり”は珍しい。
小林はパナソニックまで4週連続予選落ちと不調。初日も14番まで6ボギーとスコアを崩すと、胃痛まで発症。本人は、5戦連続予選落ちも覚悟したというが「棄権は格好悪い」と我慢のゴルフ。すると上がり4ホールで3バーディ。2日目は64、3日目は67で15位タイまで上昇。最終日は、前半28でハーフのツアー最少スコアタイ記録(小林のほかは、2010年中日クラウンズの石川遼、04年サンクロと08年フジサンケイの谷原秀人など7人)をマークし62。小田孔明を振り切り2勝目を決めた。
ツアーの記録が残る85年以降、100位以下から優勝したのは、今回の小林と01年ダイヤモンドカップの伊澤利光(116位から)だけ。小林は12打差からの優勝だが、2ケタ差からの優勝は、最近では98年日経カップの日下部光隆と86年のダンロップ国際での重信秀人の10打差優勝があるくらい。
記録づくしとなった今回の小林。ちなみに、「3」と書かれたネックレスがたびたびテレビにも映ったが、これは小林のラッキーナンバー。ほかの数字をつけているプロもいる、ツアーでちょっとブームのアイテムらしい。
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