2年に一度、欧と米が激突するライダーカップ。今年は欧州チームがアウェイで大逆転勝利を飾ったが、その裏でローリー・マクロイが思わぬドタバタを演じていた。
欧州4ポイントのビハインドで迎えた最終日午前11時。マクロイがのんびりと支度をしていると、1本の電話が。「スタートまで25分しかありません」という知らせだった。
じつは前夜マクロイはテレビのライダーカップ関連の番組で、自らのスタート時間が「午後12時25分」とアナウンスされたのを聞いていた。だがそれはイースタンタイム(東海岸の時間)の話。会場のメダイナCC(イリノイ州)とは1時間の時差があるためスタート時間は11時25分。つまりその時点で25分の猶予しかなかったというわけ。
あせったマクロイの目に飛び込んできたのは警備のためホテル前に待機していたパトカー。事情を話して乗り込み、なんとかスタート10分前にコース着。練習なしでスタートし、絶好調キーガン・ブラッドリーと対戦し2&1で撃破。チームの勝利に貢献した。
「全米プロで勝ったときもコースに着いたのが25分前でほぼ練習なし。ボクの場合はスタート前に考える時間が少ないほうがいいかもね(笑)」と、さすがは“怪童”と呼ばれただけはある。試合後キャプテンのオラサバルから特大の時計を贈られたときにチクリとイヤミをいわれたが、終わりよければすべてよし。欧州チームの祝宴は深夜まで続いたそうだ。
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