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先々週は男女ツアーとも“注意書き”が出た(上は東海クラシック、下は日本女子)
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東海クラシック最終日は台風17号の接近により、いわゆる“無観客試合”となった。ギャラリーを入れない試合はツアー発足以来初のできごとだった。
「帰宅のことも含め、観客の安全を第一に優先した」(大会事務局)という判断は賛成の人が多かったという。問題は、それが決定したのが最終日の午前6時ということ。午前7時のスタートに合わせて家を出た人も多く、約50人がすでにコースに列をつくっていたのだ。
「行って並んだのに『試合はやりますが、帰ってください』とは……。しかも入場料を払い戻ししないというのだから困ったものだ」とは、当日並んだギャラリーのひとりのコメント。
「ゴルフは天候や自然に左右されるゲームで、日頃から最悪のケースを想定しておくのが大切。トーシンでの“暗闇のプレーオフ”といい、今回の件といい、判断が後手に回った印象は免れない」(あるゴルフジャーナリスト)
大会主催の東海テレビに問い合わせたところ、無観客にした判断について異を唱えた人はほとんどいなかったが「払い戻しがあるのか」という問い合わせは「何百件とありました」という。
“無観客”といえば、同週の日本女子オープン(横浜CC)も11番、12番がそうだった。ただ、これは事情が異なる。幅の狭いトンネルをくぐったところに11、12番があり、多くのギャラリーが一度に通ると危険なうえ、選手も通行できなくなって進行に支障をきたす、と運営事務局が判断したため。この措置に対する異議や不満は、いまのところ主催のJGAには寄せられていないという。
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