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(写真左)中年の星は帽子とって/(写真右)ジャケットなびかせる若大将
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先のキヤノンオープンで若大将・池田勇太が1年3月ぶりに優勝。これで獲得賞金は8000万円を超え、中年の星・藤田寛之に次いで賞金ランク2位に浮上。一気に賞金王争いが盛り上がってきた。
キヤノン終了時点で賞金ランク1位の藤田と2位池田の差は1775万円余り。
「残り試合で頑張って、今年こそ最後に手の届く位置にいたい。あと2、3勝くらいはして“ここにあり”というのを見せつけたい」と威勢がいい池田。3年前は石川遼と賞金王レースを最後まで盛り上げたが最終的には2位。「そういえばオレ、賞金王になったことがなかったんだ」と、忘れかけていたミッションを若大将は思い出した。
だが賞レースを引っ張る中年の星も手強そう。ANAオープンでシーズン3勝目を挙げて以来、優勝争いには絡まないものの気がつけば上位の安定感。自身2度目のシーズン獲得賞金1億円超えをすでに達成している。賞金王のチャンスに藤田陣営は、普段ならすべて受けている取材を“丁重に”断っているほど。
藤田にとって目標は世界ランクトップ50入り。マスターズをはじめとしたメジャーに出たいというのが本音で、賞金王は二の次。とはいえ中年の星は「周囲の期待はひしひしと感じている」とタイトル争いを疎かにしない。
池田にとってネックなのはVISA太平洋を休むこと。欧州&アジア共催のシンガポールオープンへの出場が決まっており、残り試合が藤田よりも少なくなる。だが藤田も11月初旬のオープンウィークに中国で開催されるHSBC選手権への参戦。だがそんなときのために普段から苛酷なトレーニングに取り組んでいる藤田のこと、目下賞金王最有力といって差し支えないだろう。
中年の星か若大将か? 最後まで目が離せない展開になりそうだ。
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