米女子ツアーのミズノクラシック(11月2~4日、近鉄賢島CC)。日本ツアーでもあるこの大会の獲得賞金加算方法にちょっとした変更があり、選手の間で話題となっている。
日米両ツアーからそれぞれ限られた選手しか出場できない同大会。賞金ランキングでいえば、日本ツアーからは大会3週前(富士通レディース終了時)までの賞金ランキング35名。だが、これまでは、米国の資格だけで出場して賞金を獲得した者のうち、日本でTPD登録(ツアープロの登録)をしていれば、大会の獲得賞金は両ツアーのランキングに加算されていた。これが今月改正され、自分が出場資格を得ているツアーにのみ獲得賞金が加算される。
わかりやすいように米ツアー参戦3人の例を挙げてみよう。宮里藍は出場しないことがわかっているので除き、宮里美香は日本でTPD登録をしていないため、いずれにしても米国側にしか加算されない。今回の改正点にかかわりがあるのは上田桃子だ。日本ツアーからの出場権が決まる富士通終了時、上田は97位。前年の優勝者ではあるが、日本ツアー選手としての出場権はないので、今年どんなに稼いでも賞金は日本ツアーに加算されない。
日本女子プロゴルフ協会(LPGA)によれば「以前から『日本で出場権を得ていないのに、両方に加算されるのはおかしい』という話が出ており、それがやっと決まった形です」とのこと。以前は、日米をまたにかける選手は少なかったが、最近は日本勢以外に韓国勢なども増えたという事情もある。
米国の資格で出場した外国人選手が、大詰めを迎えた日本のシード権争いに乱入するのを避けたいというのが本音のようだ。
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