フォールシリーズ開催中の米ツアーで早くもローリー・マクロイの賞金王が決定した。彼は目下欧州ツアーでも賞金ランクトップを快走しており、昨季のルーク・ドナルドに続き史上2人目の欧米W賞金王に王手をかけている。
昨年の米ツアーの賞金レースは混戦で、結局フォールシリーズ最終戦でドナルドが大逆転優勝を飾り、それまで1位だったウェブ・シンプソンを抜いてマネーキングに輝いた。だが今季はマクロイがすでに800万ドル強(約6億5000万円)を稼いで2位のタイガー・ウッズに200万ドル近い差をつけ、最終戦を待たずに、賞金王を決めた。タイガーが初めて賞金王に輝いたのは97年。弱冠21歳のタイトル獲得が話題になったが、当時の獲得賞金はおよそ200万ドル(約1億6000万円)だから隔世の感がある。
一方マクロイは23歳。年齢的にはタイガーより遅いが、欧米両ツアーで賞金王になればタイガーを超える偉業となる。今季のマクロイは米ツアーに16試合出場し、全選手最多の4勝。うち全米プロでメジャー2勝目を挙げている。全米オープン予選落ちなどシーズン中盤の中だるみを終盤見事に挽回したのはさすが。
欧州ツアーは11月末まで試合が続き、現時点で200万ユーロ(約2億円)以上稼いでいる選手がマクロイを含め3人(2位ジャスティン・ローズ、3位ブランデン・グレース)いる上、賞金総額6億~8億の高額大会がまだ4試合も残っている。最後まで息をつかせぬバトルになりそうだ。
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