|
狙います!
|
ブリヂストンオープンでは惜しくも今季4勝目を逃した藤田寛之。目前で谷口徹に優勝を“横取り”された悔しさをにじませながらも、目標の世界ランクトップ50は射程圏内に入ってきた。
初日からトップを守りながら単独2位に甘んじた藤田。負けは悔しいが、世界ランクは前週の66位から一気に55位に浮上。かねてから「優勝より欲しい」と公言してきたトップ50入りが近づいてきた。
藤田が世界ランクにこだわる理由はズバリ、来季のメジャー出場権。年末の時点で50位以内ならマスターズの出場権が手に入る。40歳を過ぎて「海外かぶれと思われたら恥ずかしいけれど、メジャーの厳しいセッティングで痛めつけられるのが快感になってきた」というのだ。
もちろん日本の賞金王レースも視野に入っている。ブリヂストンで勝った谷口が池田勇太を抜いて2位に浮上したが、現在1億1554万円強を稼いでいる藤田の優勢は続いている。
しかし谷口の土壇場のイーグルのように、ゴルフは最後までなにが起こるかわからない。藤田が賞金王のタイトルを射止めるには、秋のビッグトーナメントで常に上位をキープする必要がある。もちろん世界ランク3位のルーク・ドナルドも参戦するダンロップフェニックスあたりで優勝すればトップ50入りは堅い。
「海外のトップが手も足も出ないほどスゴいなら諦めがつくんです。でも行けそうな感じがどこかにある。ゴルフはミスのゲームだから海外のスゴい選手たちだってミスをする。向こうとこっちの差はほんのちょっと。でもそのちょっとの差が大きい。手が届きそうで届かないから挑戦意欲がかきたてられる」
メジャーのスタートラインに立てば誰にでも優勝のチャンスはある。がんばれ、中年の星、藤田!
【関連記事】
2012/10/16 藤田と永井、小林と森田。日本人が2週連続男女アベックV
2012/10/ 9 「まだ6割のでき」ハングリーな43歳藤田が日本ツアーを引っ張る
2012/ 6/19 財布なくしてもシャンクしても惑わない男、藤田V
|