12月発売のテーラーメイドの新ドライバー「グローレ リザーブ」が早くも話題になっている。というのも、フェース面にチタンではなくカーボン系素材を採用しているからだ。
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航空・宇宙分野で使われる素材を使用し、フェースは45パーセント軽量化、30パーセントサイズアップ
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前作のグローレは今年の3月に発売されたテーラーメイドの高級モデル。ゼクシオなど、ほかの有力モデルに多い8万円前後の価格帯に後発として登場したが、青木功の使用や大規模な試打イベントなどで一気に知名度を高めた。
新モデルの「グローレ リザーブ」ドライバーは10万5000円とさらに高額。その理由のひとつがフェースの素材だ。70層にもなる、カーボン系のグラファイトコンポジット素材とサーモセットウレタンカバーで構成され、通常のチタンフェースに比べて45パーセント軽量化したという。
その結果、フェース面積を30パーセント拡大することができ、スイートエリアも55パーセントアップ、反発性能も基準値ぎりぎりの高さだという。
気になる打感だが、試打したゴルファーからは「適度な弾き感がある」とおおむね好評。打音はチタン特有の金属音に比べるとやや低く、締まった音になる。
「パーシモンからメタル、メタルからチタンに変わったくらいの大きな技術革新がある」(菱沼信夫同社社長)と意気込みは相当なもの。チタンが主流となって、はや20年。新たな素材がどう評価されるか注目されるところだ。
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