週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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“中年の星”は休みなし！
空き週も中国でひと稼ぎのタフガイ藤田

　WGCシリーズ最終戦HSBCチャンピオンズが上海で行われ、43歳の藤田寛之が日本勢最高位の11位タイに食い込む底力を見せつけた。

　国内男子ツアーがオープンウィークの11月第1週、藤田の姿は上海のミッションヒルズにあった。世界のトップ78名が一堂に会し、中国で雌雄を決する大会。賞金総額はなんと700万ドル（約5億6000万円）で、来年からはさらに850万ドル（約7億円）に増額されることが決まっている。

　今回世界ランク1位のマクロイと同2位のタイガーが揃って欠場し「大会をないがしろにした」とスポンサーを怒らせたが、同ランク3位のルーク・ドナルドをはじめ、メジャーチャンピオンがずらりと顔を揃えるなか、藤田は2日目から3ラウンド連続で「67」をマーク。優勝したイアン・ポールターに7打差の11位タイ（9万8000ドル＝約800万円獲得）に入り、昨年ホンダクラシックで海外の自己ベスト10位タイに入って以来の好成績をおさめた。

　常日頃「海外で結果を出すことが目標」と語っている藤田にとって、エルスやミケルソン、アダム・スコット、バッバ・ワトソンら強豪が出場した準メジャークラスの大会で上位に入ったのは大きな収穫。「新たな刺激を受けた」ことでますますメジャー熱が高まり、世界ランクトップ50入りの目標を年内に叶える気満々だ。

　目下の敵はハードスケジュール。中国からトンボ帰りでVISA太平洋、ダンロップフェニックスと連戦が続き「本当に時間がないんです」と練習やトレーニングが思うようにできないのが悩み。

　賞金王レースも大詰めを迎え、最後まで息を抜けそうもない。「なんでオレこんなに頑張ってるんだろう」と自問自答することもあるそうだが、ストイックなこの姿勢こそが“中年の星”たるゆえんだろう。

　
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