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背中で語る、ジョー尾崎
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ナニワの人気者、“ドキドキドッキー”こと井戸木鴻樹が優勝した富士フイルムシニアで今季の国内シニアツアーは全日程を終了した。今シーズンは国内ツアーに専念した尾崎直道が最終戦2位タイで、シニア賞金王となった。
昨年まで米シニア・チャンピオンズツアーを主戦場としていた直道は、国内開幕戦からレギュラーツアー11試合、シニアツアー6試合に出場していた。
レギュラーツアーの開幕戦では、使用していたマウスピースが「人工の機器と異常な携帯品、携帯品の異常な使用」とみなされて失格、出鼻をくじかれたが、6月のシニア開幕戦、スターツシニアでは、初日からトップを走り完全優勝。9月のコマツではプレーオフの末に植田浩史を破り2勝目。賞金ランクのトップに躍り出た。
しかし、終盤の日本プロシニアは12位タイ、日本シニアオープンでは32位と苦戦し、同オープンで優勝したフランキー・ミノザが550万円差の賞金ランク2位となり、最終戦の富士フイルムを迎えていた。
直道が賞金王に自力でなる条件は単独2位以上。「体はボロボロで傷だらけの最終戦だけど、最後まで賞金王争いを演じてみたい」と語っていた。
初日終了時には「自分のゴルフがしょぼい。もっと若々しいゴルフしないと」とグチが出ていたものの、2日目と最終日はともに69をマークして、2位タイでフィニッシュ。獲得総額を3485万円余りとしてシニアキングの座に就いた。
「シニアの賞金王を獲れたらどんな感じだろうと思っていたが、ほんのりとした喜び。来年も頑張りたいと前向きになれる」と直道。
ちなみにレギュラー&シニア両ツアーで賞金王に輝いたのは飯合肇と直道だけ。2人目の快挙だ。
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