ミズノクラシック最終日、1番ホール。表純子が打ったティショットが女性ギャラリーの腕に当たり、そのままその女性のズボンのポケットにイン。規則19-1の処置「止まったところの真下に無罰でドロップ」にしたがい、ことなきを得た。
ちなみに、ギャラリーがポケットにボールを入れたまま動いたら“ボールの真下”はどこになるのか。
05年ダンロップフェニックス最終日13番でのこと。タイガー・ウッズが林越えでワンオンを狙ったティショットがなんとギャラリーのポケットにホールインワン! 慌てたギャラリーはその球を手にしたまま、2メートルほど動いてしまった。
この場合、動いたという合理的立証──ほかのギャラリーが目撃したなど──があれば元の位置に戻って、無罰でドロップということになる。このときも競技委員の立ち会いで無罰で処置し、タイガーはバーディ。同大会2連覇の足がかりとした。
ポケットインではないが、カラスや猿など動物が持ち去ったという事例もある。これも目撃という合理的立証があれば、ボールの元あった地点に無罰でドロップできるが、そうでなければロストボールとなり、“神隠し”という神
様の領分になる。
ギャラリーのいない我々のプレーの場合、球がよもやポケットに入ることはあるまい。またカラスが持っていったとしても合理的立証を得ることも難しいだろう。
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