週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 11/27号
2012/11/19更新

古典的手口
貴重品ボックス被害撲滅せず、要注意!

 一時期頻発したゴルフ場の貴重品ボックスでの盗難事件。いまも同じ手口で続いていたとは驚き。

 大阪府警と警視庁は09年3月~今年2月、茨城、山梨、京都、奈良など14都道府県のゴルフ場で約300件、約1億4300万円の被害を確認。うち95件、約4400万円について、自称観光案内業、郭海容疑者ら中国人4人組を逮捕した。

 手口は以前とまったく同じ。暗証番号を押すキーの覆いの上に両面テープで小型カメラを設置。客の手元を隠し撮りし、暗証番号でボックスを開錠。キャッシュカードを取り出し、スキミングして偽造カードを作って現金の引き出しをはかるというものだ。

 一時期の事件頻発に対して、ゴルフ場側は取り出す際に新たな番号を加えることや、スコアカードにバーコードをつける機種の変更などの防御策で対応したが、それも一部。大半のゴルフ場は古い機種のままだったのだろう。従業員の減少によるチェック体制不備の問題もあり、じわじわと被害が拡大したようだ。「ウチもかつて被害にあったのですが、ボックスをフロント前に持ってきたらそれ以来、ありません。なぜか、いまだに目立たないところに設置してあるゴルフ場が多いですよね」(京都のあるコース)。

 確実なのは貴重品を封筒に入れてフロントに預ける古典的方式。現在も続けている総成CC(千葉県)は先頃経営が変わったが、「この方式は続ける」とのこと。

 またカードの暗証番号とは違った暗証番号を開閉に使うなど、自衛も大事になる。

 あるゴルフ場コンサルタントは「ゴルフ場の人減らしが生んだ悲劇」というが、いずれにせよ、ゴルフ場は対策に本腰で取り組んでほしい。

 
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