カシオワールドオープン終了後の賞金ランキングにより、国内男子ツアーシード権が確定した。
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川村(右)、浅地(中)は初シード。細川はうれしいカムバック!
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上位70人(出場義務試合数不足のルーク・ドナルドを除く71位まで)で、初シードは9人。目立ったのは若い選手と外国勢だ。
プロ最速タイの5試合目で優勝を飾った藤本佳則はランク5位と堂々の成績でシード入り。また19歳の川村昌弘も32位で獲得。62位の永野竜太郎も24歳での初シードだ。
最後のチャンス、カシオで9位に入ってランク75位から67位に滑り込み、ドラマチックにシードを手にしたのは、浅地洋佑だ。こちらも、杉並学院高校を卒業したばかりの19歳の小柄なルーキーで、土壇場で強さを発揮した。
一方、外国勢というと、イ・キョンフン(9位)、H・W・リュー(21位)、ジュビック・パグンサン(24位)、パク・ウンシン(64位)の4人の韓国勢と、トーシンで優勝した中国のゴ・アジュン(30位)がシード獲得した。
感動の返り咲きを果たしたのが41歳の細川和彦だ。ツアー8勝の実力者だが、潰瘍性大腸炎を患い、さらに今年、右ひざ半月盤損傷という追いうちもあって苦しみ、賞金ランク69位とガケっぷちでカシオに臨んだ。結果35位タイでシード獲得。2年ぶりのシード復活を果たすと、思わず男泣き。
そのほか、兼本貴司(38位)、深堀圭一郎(43位)、今野康晴(48位)、塚田好宣(53位)、イ・スンホ(54位)、篠崎紀夫(55位)、貞方章男(58位)ら11人が復活組となった。
目立ったシード落ち選手は市原弘大(72位)、横田真一(84位)、丸山茂樹(105位)、佐藤信人(108位)、伊澤利光(159位)ら。ただ、丸山と伊澤は生涯獲得金額25位以内の資格を行使すれば1年間の出場が可能だ。
米ツアー3勝の丸山や欧州ツアーでの経験豊富な佐藤、01年賞金王でマスターズ4位の実績もある伊澤らのシード落ちは、勝負の世界の厳しさや時代の流れを改めて感じさせる。
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