中・長尺パターの規制・改訂が世界ゴルフの総本山、R&AとUSGA(米ゴルフ協会)から共同提案されたのは既報の通りだが、その後、プロらの反応は?
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渦中におかれたキーガン・ブラッドリー
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まず、長・中尺を愛用しているプロたちのリアクションは──。
ワールドチャレンジに出場していたキーガン・ブラッドリー(11年全米プロ優勝)にはギャラリーから「Cheater(詐欺師、カンニングをする人)」の野次が飛び、USGAが遺憾とする声明を発表する事態に。同じメジャー優勝組のウェブ・シンプソン(12年全米オープン)、アーニー・エルス(同年全英オープン)は「これではメジャー勝利の価値が下がってしまう。規制そのものに反対」とのメッセージ。
また全英でエルスに惜敗した長尺のアダム・スコットは共同提案された直後は「アンカーリングしない(体につけない)打ち方で、来年も使う」といっていたが、先頃出場した豪州オープンではノーマルパターを練習していたとの情報が。本番は長尺を使用したようだが、来年は普通の長さに戻すのか、注目される。
シニアではベルンハルト・ランガーが「違反なら、なぜすぐに禁止しないのか。そんなにやさしいなら、なぜ皆、使用しないのか」と、2つの理由を挙げ、真っ向から反対。
用具メーカーではオデッセイ、ピンが早くもアンカーリング禁止に対応したパターを発売するという。
諸団体ではクラブプロを統括するPGAオブアメリカが、再考をうながしているし、米男子ツアー、米女子ツアーも近く声明を発表するという。
「3カ月は議論するというが、実施はすでに決まっている」と、ある米国ゴルフ記者はレポートしていたが、この規制問題。百家争鳴、まだまだすんなり禁止とはいかないようだ。
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