週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 12/25号
2012/12/17更新

ブラッドリーはカンニング呼ばわり!
どうなる中・長尺パター問題

 中・長尺パターの規制・改訂が世界ゴルフの総本山、R&AとUSGA(米ゴルフ協会)から共同提案されたのは既報の通りだが、その後、プロらの反応は?


渦中におかれたキーガン・ブラッドリー

 まず、長・中尺を愛用しているプロたちのリアクションは──。

 ワールドチャレンジに出場していたキーガン・ブラッドリー(11年全米プロ優勝)にはギャラリーから「Cheater(詐欺師、カンニングをする人)」の野次が飛び、USGAが遺憾とする声明を発表する事態に。同じメジャー優勝組のウェブ・シンプソン(12年全米オープン)、アーニー・エルス(同年全英オープン)は「これではメジャー勝利の価値が下がってしまう。規制そのものに反対」とのメッセージ。

 また全英でエルスに惜敗した長尺のアダム・スコットは共同提案された直後は「アンカーリングしない(体につけない)打ち方で、来年も使う」といっていたが、先頃出場した豪州オープンではノーマルパターを練習していたとの情報が。本番は長尺を使用したようだが、来年は普通の長さに戻すのか、注目される。

 シニアではベルンハルト・ランガーが「違反なら、なぜすぐに禁止しないのか。そんなにやさしいなら、なぜ皆、使用しないのか」と、2つの理由を挙げ、真っ向から反対。

 用具メーカーではオデッセイ、ピンが早くもアンカーリング禁止に対応したパターを発売するという。

 諸団体ではクラブプロを統括するPGAオブアメリカが、再考をうながしているし、米男子ツアー、米女子ツアーも近く声明を発表するという。

「3カ月は議論するというが、実施はすでに決まっている」と、ある米国ゴルフ記者はレポートしていたが、この規制問題。百家争鳴、まだまだすんなり禁止とはいかないようだ。

 
【関連記事】
2012/12/18 どうなる中・長尺パター規制。R&AとUSGAが共同提案
2012/ 5/22 ついに中・長尺パターが規制? R&Aが見解示す
2011/11/29 米トッププロ30人中なんと7人が中尺使用でブームに発展!

バックナンバー

最新号はこちら

週刊ゴルフダイジェスト最新号

アクセスランキング

  • 月刊GD
  • チョイス
  • みんなのゴルフダイジェスト

ゴルフ会員権情報
ゴルフダイジェストの会員権情報です