米女子ツアーの来季出場権を争うファイナルQスクールは、今月2日に最終ラウンドが行われ、日本の上原彩子(3位)と有村智恵(5位タイ)らにシード権が与えられた。この結果、来季は宮里藍、宮里美香、上田桃子と合わせて5人の日本選手が米国でプレーすることになる。ところでこの5人にはちょっとした共通点があるの知ってた?
|
熊本出身!智恵と桃子の「チーム火の国」
|
|
答えは出身地。藍、美香、上原は沖縄県出身のウチナンチュ。上田と有村はそろって熊本県出身の“火の国の女”なのだ。
沖縄と熊本は早くからジュニア育成に力を入れ、有力選手を次々と輩出しているゴルフ強豪県だから、両県から米ツアー選手が誕生するのも当然の話。
ところが、両県には現状を納得させるもう一つの共通点があった。それは、もともと海外への移住者が多い土地柄ということだ。
昔から海外への移住者が多い広島県の調べによれば(国際協力事業団による移住事業が行われた1899年から1993年までの統計)、海外への移住者数が最も多いのが広島、次いで沖縄、熊本の順になっている。
広島といえば米ツアー挑戦の先駆者・岡本綾子や男子の今田竜二の出身地だ。他にも、米ツアーカード取得選手では倉本昌弘、田中秀道、谷原秀人らがいる。
沖縄は欧州ツアーで活躍した友利勝良や、新人として初めて日米両ツアーに参戦した諸見里しのぶもいるし、熊本県は平瀬真由美といった海外ツアーメンバーを輩出。
来季米ツアーでプレーする5選手の背景には、そうした海外へ果敢にチャレンジする、フロンティア精神にあふれた県民性があるのだ。
【関連記事】
2012/12/11 好調有村、米ツアー予選会へいざ出陣!
2012/11/06 有村と上原、ともに米ツアーQTファイナルに進出
2012/10/02 メジャー初制覇の有村。賞金女王と世界挑戦をめぐる父と心の葛藤
|