今年2013年に創立100周年を迎えるゴルフ倶楽部が東に、開場100年を迎えるコースが西にある。かたや、東は東京ゴルフ倶楽部(埼玉県)、こなた、西は雲仙ゴルフ場(長崎県)。
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創立100周年をむかえる東京ゴルフ倶楽部
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東京GCは大正2年(1913年)12月8日、当時欧米の文化にふれた井上準之助(銀行家)、樺山愛輔(実業家)、森村市左衛門(実業家)ら各界指導者30人の手によって創立された(コースのオープンは翌1914年。6ホールで開場)。
日本で最初のコース&倶楽部は明治36年(1903年)創立の神戸GCだが、これはあくまでアーサー・H・グルームという英国人が母国を偲ぶために造ったもので、メンバーは居留外国人。“日本人の手による日本人のための”ゴルフ倶楽部は東京が初となる。
コースはこれまで2回“引越し”しており、最初に造られたのは駒沢(現在の駒沢オリンピック公園)。現在でも目を凝らせば、形跡がうっすらと判別できる。昭和天皇が英国の皇太子、プリンス・オブ・ウェールズと親善ゴルフを楽しんだことは有名な話だ。
昭和7年(1932年)、C・H・アリソン設計のオールベントの朝霞コース(6700ヤード・パー72)が完成。陸軍の買収を受け、現在の狭山へ移ったのは昭和15年(1940年)。建設を終えていた秩父CCと合併。
「100周年を記念して100年史を編纂中で、12月8日の記念式典に併せて完本にしたいと思います。その後、懸案である9番ホールと練習場を入れかえて、9番がハウスに近くなるような計画が動き出すのではないでしょうか」(東京GC資料室・福島靖氏)
西の雲仙ゴルフ場は大正2年(1913年)、雲仙温泉街近く、雲仙国立公園内に9ホール・3200ヤードの日本初のパブリックコースとして開場した。いわゆるリゾートコースの嚆矢(こうし)であろう。現存するコースでは神戸GCに次いで2番目の歴史を誇る。
「開場日が8月14日なので、その辺りから100周年杯の記念大会などを行う予定です」(雲仙G・馬場副支配人)
2013年はこの2つのコースで、100年の歴史をかみしめながらプレーしてみるのはいかが。
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