2月1日にナイキゴルフから新ボール4モデルが発売になる。どのモデルもコアに従来のラバー(ゴム)素材ではなく、樹脂系のレジン素材を採用している。
昨年すでにレジン素材のモデルを発表していたナイキ。同社のボール開発責任者ロック石井氏によると「反発力の高いレジン素材をコアに採用することでボール初速が向上し、また軽量なので揚力を増して飛距離を伸ばすことができます。製品の均一性が高くなるのもメリット」という。
さらに、アベレージ層向けの飛距離重視モデル「ONEレジン」もラインナップ。リーズナブルな価格帯(想定実売価格1ダース4000円程度)でレジン素材を使ったモデルを登場させる。
同社の看板プロであるタイガー・ウッズは、昨年までラバーコアのボールを使用していたが、先日行われたTVマッチでレジンコアボールをテスト使用。
「アイアンのスピン量がちょっと多いけど、飛距離性能もフィーリングとも満足。試合で使えるレベル」(タイガー)と高評価しており、シーズン前半から使用を開始するのではといわれている。
他社の新製品を見てみると、タイトリストのプロV1は、ラバー系素材のコア2層にウレタン系カバー。ダンロップのスリクソンZスターや、ブリヂストンX-01も層の厚みや素材の違いはあれど、同様の構造になっており、現状はラバー系の素材が圧倒的に主流といえる。ボールの世界は技術特許が多く、レジン素材には他社の特許に抵触しにくいというメリットもありそう。
新契約となったマクロイの使用を含め、今後の展開が注目されるところだ。
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