石川遼は今年もマスターズ(4月11~14日、オーガスタナショナルGC)に出場する。これで5年連続出場となり、めでたい限りではあるのだが、異例なのは今年も含め、3度目の特別招待ということ。これを巡って、さまざまな憶測が飛び交っている。
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石川遼2013年マスターズへの道は意外とあっさり
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マスターズ出場資格は、過去の同大会の優勝者や前年の世界ランク50位以内、同大会直前週のランク50位以内など、19項目に及ぶが、遼は1月14日現在、どの項目も満たしていない。「誰も特別扱いしない」というマスターズ委員会が、この4年間で1度しか予選を通っていない遼をなぜ特別招待したのだろう。委員会は「アジアのゴルフ界の興味をひきつけ、熱狂を呼んでくれることを望んでいる」としているが。
「米国では、新設ゴルフ場が30強に対して、閉鎖したコースが150カ所もあり、ゴルフ業界景気もまだ低迷中。そこでゴルフ人気と関心が高まっているアジアに目をむけた一環と考えられないこともない。タイのタウン・ウィラチャンを一緒に招待したのもその現れでは」とは、長年、マスターズのTV解説を担当した岩田禎夫氏。日本でマスターズ中継を放映するTBSの意向もあったと、巷間噂されているが。
「昨年、TBS担当者がマスターズ委員会の1人と話す機会があったとき、藤田(寛之)のほかにもうひとり日本人がいれば盛り上がる、と希望をいったそうですが、その2人目に石川を、とは断じて言っていないということでした」(前出・岩田氏)マスターズ委員会には、この人選に異論があった委員もいたというが、決定した以上、誰が反対したかが漏れることはないだろう。
ともあれ、遼にはこれまで以上に重圧がかかる大会となる。それを押しのけ、「特別招待した甲斐があった」という大活躍をしてほしいものだ。
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