週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 3/5

2013/2/25更新

トップ５をもう４回。絶好調スネデカー見て思う。
“早い”ことはいいことだ！

　ＡＴ＆Ｔに勝利したブラント・スネデカー。米ツアーでは模範的選手だという。というのも、このスネデカー、とにかくプレーファストなのだ。

　歩くのはもちろん、アドレスでもサーッと入り２度ほどワッグルしたら、躊躇なく打ってしまう。とくに慎重になるはずのショートゲームはショットに輪をかけて早い。ギャラリーも観ていて気持ちがいいのだろう、拍手が多い。

　今季は５試合のうち４試合でトップ５入りと絶好調のスネデカー。

　「好調の理由は歯切れのよさに起因していることは間違いありません。とくにパッティングで構えてからすぐ打つスタイルが、レベルの高いスキルになっています。

　タイガーがパットに悩んでいたとき、当時のバスケットのヒーロー、マイケル・ジョーダンに『フォーセコンドでパットしたら』と助言を受けたことがあります。それは『構えたら４秒以内でストロークしろ』ということ。静止したら邪念が生じて迷ってしまうので、その前に打ってしまえ、というのです。

　これはジョーダンがバスケのフリースローから学んだスキルだそうです。タイガーはそのアドバイスで不調から脱しました。スネデカーのカップの向こう側に当てて入れる、強気のパットは邪念がない証拠です」（ＴＶ解説者・佐渡充高氏）

　先日、ＵＳＧＡ（米国ゴルフ協会）がスロープレー撲滅を宣言したばかり。アマの手本となるべきツアープロの出現に、ＵＳＧＡも大喝采を送りたい気分だろう。