横田真一が順天堂大学大学院医学研究科医科学専攻修士課程に合格した。
06年にシード落ちした翌年、小誌連載「あ・うんのゴルフ」でおなじみの廣戸聡一氏に出会う。理論を伝授されると、08年にシード奪還。10年キヤノンオープンでは13年ぶりのツアー優勝。実践者として理論を掘り下げたい気持ちが大きくなったという。医学研究科を目指したのは「知人の医師に『理論を医学的に証明できたらいいですよね』と話したら『だったら絶対、医学部だよ』といわれて」だそう。
医学部の卒業生を受け入れるのが前提の医学研究科だが「それに順ずる学力と経験があり、英語ができれば受験資格があると聞いて」(横田)一念発起。11年に研究生として入学し、ツアーに出ながら勉強。英語は毎週2時間ほど家庭教師について猛勉強。iPad を持ち歩き、移動時間に聞いて身につけた。
その甲斐あり、難関試験に合格。晴れて大学院生となった横田。「廣戸先生の理論は、それまで僕のなかでレッスンのつじつまが合わなかった部分を納得させてくれた。理論のエビデンス(科学的根拠)をきちんと残して、日本だけじゃなく後世に伝えたい。もう
ひとつ、自律神経についても研究したい」という。「おもしろそうな講義がいっぱいある」と、カリキュラムを読み上げる横田の声は希望に満ちている。
「学問とゴルフの両立はやさしいとは思わないけど、試合でのデータがとれるので現役選手のあいだに(大学院に)入ることにこだわった」と横田。修士課程終了後は、博士課程に進むつもりで「いままで日本にいなかったような医学の知識を持ったゴルフ指導者になってみたい」と意欲満々。博士目指して、二足のわらじで突き進む。
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