週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 4/16

2013/4/8更新

5度目のグリーンジャケットに向け万全！
タイガー、２年半ぶり世界一へ返り咲き

　タイガーがアーノルド・パーマー招待で今季３勝目を挙げ、ローリー・マクロイを抜き、およそ２年半ぶりに世界ランク１位に返り咲いた。

　09年の不倫スキャンダルや左ひざの故障で成績はガタ落ち。11年10月に世界ランク58位まで沈んだタイガーに、周囲からは「復活は無理なのでは？」「タイガーは終わった」との声が上がったが、ちょうど１年前に２年半ぶりの復活Ｖを飾った得意のベイヒルＣ＆ロッジで同一大会８勝目を飾り、10年10月から遠ざかっていたポールポジション＝ナンバーワンの座に返り咲いた。

　ポストタイガーの星として人気の高いリッキー・ファウラーの追撃を落ち着いてかわし、盤石なゴルフでツアー通算77勝目を挙げた本人は「忍耐強くハードワークに励み続けた結果」と、冷静に自己分析した。ちなみに同一大会８勝は48年前にサム・スニードがグレーターグリーンズボロオープンで同一大会８勝目を挙げて以来の歴代タイ記録。ここ１年で出場20試合中６勝のハイペースで勝ち星を量産するタイガーが、やはりスニードが持つツアー最多Ｖ記録＝82勝を早々に抜く可能性も十分出てきた。

　タイガーのナンバーワン復帰を受け、ここ32週１位の座を守ってきたマクロイは祝福のメールをタイガーに送っている。さらに「これで皆の視線がタイガーに集中するから自分としては少し気がラクになる。１位から陥落するのは皆が思うほど悪いことじゃない」（マクロイ）と“負け惜しみ”ともとれそうなコメントを発表。マスターズを前に“気楽に”ナンバーワン奪回を狙う。

　タイガーはナンバーワンのときほど燃え、輝きを放つ存在。スキーの金メダリスト、リンゼイ・ボンとの交際も順調で、公私ともこの世の春を謳歌しているいま、５度目のグリーンジャケット、５年ぶりのメジャー制覇に向けいよいよ本格的に“タイガー劇場”の幕開けだ。