週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 4/30

2013/4/22更新

「沖縄の女は強い！」
19歳比嘉、大逆転で初勝利ゲット

　ヤマハレディスで、5打差をひっくり返す派手な勝ち方でプロ２年目の初優勝を手にした19歳の比嘉真美子。この10代最強女子プロのルーツは郷土の沖縄と家族だ。

ちょうど１年前、「GDアワード」の表彰式で松山との２ショット。いまや２人ともプロ

　優勝後、地元・沖縄県の国頭郡本部町では優勝祝賀会が開催された。当日、本人は次の試合会場の兵庫県にいて、「主役不在でやっておくと町長から母に連絡が入りました」と苦笑する比嘉。この大らかな沖縄の気風が比嘉真美子というスケールの大きな選手を育てた。

　宮里藍ら多くの沖縄の先輩ゴルファーが本土の高校に進学するなか、比嘉は地元沖縄の県立本部高校を選び、日本女子アマ２連覇などの実績を残した。町を挙げての応援に比嘉は「沖縄には本土の人たちにはない結束がある」という。　

　さらに比嘉のパワーの源泉が家族だ。もともと５人家族だったが、比嘉が小学校２年生のときに兄が、高校２年時に父が亡くなり、今は母・彰子さんと姉・久美子さんの３人家族となった。兄が亡くなる前の数年間は、母親が看病につきっきりで、比嘉の面倒をみたのは姉だという。

　優勝後のインタビューでは「母と姉は辛い思いをたくさんしていながら私を支えてくれた。父が亡くなったとき、今度は私が家族を支えると強く思いました。今回は家族で勝ちとった勝利です」とコメントした。

　優勝の翌々日には家族３人で那覇のアウトレットモールに出かけ、「私は服を２～３枚。家族はいろいろ買っていました（笑）」という。

　比嘉曰く「沖縄の女の人は、それぞれが自分の世界を持っている。みんな個性が強いです。もちろん、母も姉も強いです。だから3人集まったら凄いことになる。でも楽しいです」

　体も心もタフな沖縄娘。２勝目も近いだろう。