10年の溝規制以降、各メーカーがウェッジのスピン性能を高めるべくさまざまな工夫を凝らすなか、キャロウェイゴルフの新製品が面白い新技術を取り入れていた。
|
新アイデア、手にできるのが待ち遠しい
|
男子ツアー開幕戦、東建ホームメイトカップの試合会場で見つけたキャロウェイの最新ウェッジ「マックダディ2」は、フェースに特殊加工を施すことで、溝だけではなくフェース面でスピンをかけるという発想から生まれた。
その特殊加工とは、フェース面の溝でない平面部分に「レーザーミルドマイクログルーブ」と呼ばれる細かな楕円形のパターンをエッジング加工し、フェース面の摩擦係数を上げるというもの。
ここ数年、キャロウェイのウェッジは溝を細くして本数を増やすことでスピン性能を高めようとしてきたが、ここへきて新アイデアを打ち出した。
この加工自体はミーリング同様「溝」ではなくプリントのようなものなので、ルール上、問題はない。これにより、同社の従来製品よりも「スピン性能が25%向上しました」(キャロウェイゴルフ広報)という。
溝自体の数や容積は規制の範囲を出ないため、ベストライからのショットはともかく、ラフ等からのショットでのスピン性能がどうなのか気になるところだ。
ツアーには、日米、男女ともに先週から投入され、発売は夏ごろの予定という。ツアー選手の反応次第では、ウェッジの新アイデアとして広まっていく可能性もあり、注目が集まっている。
【関連記事】
2013/3/18 持てば侍?アイアン発祥の地。市川で日本刀ウェッジ誕生
2013/1/1 FWに続いて飛び重視の“溝アイアン”初登場
2012/9/18 マクロイとシンプソンの新ドライバーは低スピンの鍛造フェース
|