その名も"パラダイスアイランド"を舞台に華やかに開催されるはずだった米女子、ピュアシルクバハマ。だが蓋を開けるとパラダイスならぬ前代未聞の1ラウンド12 ホール決着という異例の事態に陥った。
米女子ツアーで初めてカリブの楽園バハマで新規大会が開催されるとあって、"ダブル宮里"は満を持し、前週の試合をスキップして同大会に備えていた。
ところが開幕直前同地を襲った、ここ20年で最悪の豪雨により7、9、18番のフェアウェイが完全に水没。ツアー側は復旧のメドが立った12ホールだけを使用し、当初の4日間競技から3日間に短縮。競技を強行することに相成った。
「賢明な判断だったと思います」と藍は納得顔だったが、クリスティ・カーら気性の荒い米選手たちは「クレージーだわ」と文句たらたら。それでも試合が成立するための最低条件である36ホールはかろうじて消化。途中、雷雨や強風もあったが美香は「すべてが
初めての経験でしたが、集中力を切らさずプレーができた。いい経験をさせてもらった」と今季初のトップ5(4位タイ)入り。
13位タイで終戦の藍は「LPGAの対応もよかったし36ホールに短縮して1日12ホールはスマートだったと思います」。88位タイの有村智恵も「こういう経験が今後のゴルフ人生で生きると思う。こんなに美しい場所でプレーできて幸せだった」と前向き。
釣り好きのS・ルイスやB・リンシコムが水没したホールで釣り糸を垂れる珍しい光景が見られたバハマ決戦。次回は晴天のもと、文字通りの"パラダイス対決"が見たいものだ。
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