今季、ゴルフ5までで、すでに3勝を挙げた吉田弓美子だが、うち2勝はプレーオフによるもので、過去のツアー優勝4勝のうち3勝はプレーオフだ。勝率は3勝1敗の75パーセント、とくに1対1の場合の勝率は100パーセントと、プレーオフを得意としている。
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アクションや表情が豊かなのも吉田の魅力
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強さの秘密を、ツアー41勝の森口祐子はこう解説する。
「ゴルフの基本は"パーへの挑戦"、だからストロークプレーでは皆"コースに挑戦"をしますが、プレーオフになると途端に"目の前の相手に挑戦"となってしまう。これがプレーオフで普段のゴルフができなくなる最大の原因です」
そして、相手にした時に一番やりづらいのが"勝ちにこない選手"で、吉田がまさにそのタイプだと森口はいう。
例えば昨年のNEC軽井沢では、吉田はショットで常にピンそばに付けながら、パットが入らずプレーオフは6ホールにも及んだ。このとき、吉田は「ホールを重ねるごとにショットの切れに手応えを感じていたので、集中力だけは切らさないように心掛けていた
んです。次の日まで続けてもイイと思ってやっていました」と話していた。
吉田は常に笑顔で、歯切れの良いプレーが特徴だが、プレーオフでパットが入らなくても相変わらず笑ってプレーを続ける吉田の姿に、相手は"脅威"を感じるようだ。
吉田のプレーオフのホール数は「6」「2」「4」と長めだが、良いショットと笑顔でのプレーを間近で見せられることで、相手は勝負を焦り、ミスをする。
プレーオフに関しては、ショットが良く、焦らず、普段のプレーをすることが大事。吉田はそれができるということだろう。
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