フジサンケイで優勝を飾った松山英樹に、最終日同組の横尾要がプレーの遅さについて苦言を。海の向こうでは、バッバ・ワトソンもこの問題に一家言あるようで……。
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最終日、最終組で回った松山と横尾
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最終日、最終組になったのは松山、S・J・パク、横尾の3人。その組が8番ティショットの後、競技委員からプレー時間の遅延を指摘されたのだ。
そこで、9番ティショットを打った後、横尾は小走りで2打目に向かったが、「(松山とパクの)2人はまったく急ぐそぶりがなかった。ホールアウト後、2人にいおうと思いましたが、(その後、2人には)プレーオフが残っているのでそのままになりました……」。
横尾はイライラして「キレそうになった」というが、一方の松山は「影響はなかった」という。これが松山の"鈍感力"といわれれば、そうなのかもしれないが……。
折りも折り、米ツアーでは、一言居士のバッバ・ワトソンがスロープレーについて言及した。
「今後、規制されるアンカーリングや用具の規制より、マスターズのグァン少年や全英オープンで松山がペナルティを課せられたスロープレーのほうがよほど重要。これは米ツアーがかかえる最大問題。ボクは、5時間半もかかってプレーしようとは思わないよ」(ワトソン)
今年、USGA(全米ゴルフ協会)の総会で、初めて論議された"スロープレー撲滅"に軌を一にした発言だった。「たった一度でもレッテルを貼られてしまうと、その後、どんな"いいこと"をしても遅いのです。とくにキャディとの会話に時間をかけすぎですよね。その点は、松山は即、直すべきだと思います」(ゴルフジャーナリスト・岩田禎夫氏)
これについて、松山の所属する東北福祉大の阿部靖彦監督によれば「本人は反省しているようで、『横尾さんには今度謝ります』と話していました」とのこと。
松山の活躍の場は世界だ。"スロー"のレッテルが貼られてしまわないうちに修正するのがいいのかもしれない。
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