週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 10/8
2013/10/1更新

メジャーの日本女子プロ短縮決着。
なんで予備日使わないの?

 9月の3週は世界中で雨にたたられた。悪天候で日本女子プロと米女子のエビアンは54ホールに短縮。米男子のBMW選手権も最終日プレー不可能となったが、こちらは月曜日の予備日を使って決着。編集部には「日本女子プロもエビアンもメジャーなのに、なぜ予備日を使って72ホールやらないの?」と問い合わせがあったのだが……。

 質問の答えの前に、世界と日本のメジャーでの短縮試合の歴史を見ると──。マスターズ、全英オープン、全米オープン、全米プロは72ホールで闘うようになってからはナシ。米女子では、全米女子プロが96年に1回だけ54ホール短縮となっている。

 日本では男子のメジャーでは例がないが、日本女子オープン(83年)、日本女子プロ(81年)は1回ずつ。つまり日本女子プロは今回で2回目の短縮試合なのだ。

 今回の件について主催のLPGAは「当該規定では予備日とは54ホールの試合を成立させるために使うもの。つまり今回は、54ホール消化し試合は成立していたので予備日は使う必要がなかったわけです。しかし『近い将来、試合成立は72ホールにしたい』と小林会長も明言しています」(広報・志賀崇紘氏)としている。

 エビアンでは、予備日の月、火も天候が回復する気配がなく、選手たちの移動の負担を考慮したようだ。  

 それにしても、日本のスポンサー競技は予備日をほとんど使わず、短縮試合が多い。対して米ツアーでは延期するのが常識。

 事情の違いを両ツアーに詳しいタケ小山氏はこう説明する。「日本はテレビ、スポンサー、広告代理店が興行を仕切っていますが、米国の試合での興行権はPGAツアーにある。中継番組も同ツアーで制作し、放映料をもらう仕組み(日本では逆に放映料をスポンサーが払う)。延期すると出費がかさみスポンサーの負担はますます重くなります」

 ゴルフトーナメントとしての成立の違いが、短縮試合の有無につながっているようだ。


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