4月のプロ転向以来、米ツアーで好成績を収めている松山だが、ここにきて自己ワーストの結果を出した。
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怪物にも里心?
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米ツアー第3戦CIMBクラシック(マレーシア)の25位タイは、プロ転向してから出場した米ツアー8試合で最も低調な結果。とはいえ、決して悲観するようなものではない。考えてみれば、松山の世界ランクは28位で、身の丈を上回る結果を収め続けている。
最終日のオーバーパーは今大会が初めてというのも、難コースのそろう米ツアーだけにむしろ驚きだ。最終日の平均ストロークは
68.75と依然として高水準。
右表のとおり、13年シーズンの賞金王タイガー・ウッズをはじめ、四大メジャー覇者や新人王の面々を上回る数字を残している。試合数が少ないとはいえ、優勝スコアがオーバーパーだった全米オープン、アンダーパーが1人だけだった全英オープンを含む数字だけに、十分誇れる数字といえよう。
松山は新シーズン開幕戦フライズドットコムオープンで3位タイと順調に滑り出したが、第2戦を急性胃炎で急きょ欠場。復帰戦となった件の第3戦では2日目まで7位タイにつけたが、3日目に背中を痛めるアクシデントに見舞われ、25位に沈んだ。何かと不慣れな海外生活が体調に影響したか? しかし図らずも、体調さえ整っていれば強豪と十分渡り合えることを裏付ける結果となった。
年内の米ツアー参戦は先週のHSBCチャンピオンズが最後。今後は日本ツアーに復帰する。海外でトラブルを乗り越えた松山がさらに進化した姿を見せてくれるはずだ。
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