アーニー・エルスが欧州ツアーのルール変更に異を唱えている。最終戦のDPワールドツアー選手権ドバイのボイコットを表明した。
同ツアーは今季からシーズン最後の4試合を〝ファイナルシリーズ〟として扱っている。なにしろこの4試合の賞金総額が3050万ドル(約30億円)、最終戦に至っては800万ドル(約8億円)というとてつもない金額だ。同ツアーはここを有力選手で盛り上げるために、最終戦を除く3試合のうち2試合出場を義務づけるルールを打ち出した。これには温厚で知られるエルスの顔色が一変した。「ツアーの立場もわかるが、これはクレージー。今まで酷使されるほどのフル出場を強いているのに、さらに……」(エルス)
同ツアーではファイナルシリーズに入るまでに12試合出場が義務。ちなみに米ツアーでは、シード選手は年間15試合、日本ツアーでは16試合の出場が義務づけられている。
「エルスは常識人。自分の名前を冠した母国南アのサンシャインツアーを欧州ツアーに組み入れるほど同ツアーに貢献もしている。そのエルスが怒るのはよっぽどのこと。44歳という年齢もあるし、オフは自閉症の息子と一緒にいてやりたい気持ちも強いのでしょうね」(TV解説者・佐渡充高氏)
欧州ツアーでは、有力選手がメジャー獲りには米ツアーが有利だと移籍する傾向にある。それを食い止めるための策でもあろうが、選手が疲弊しては元も子もない。それにしても、試合が減り続ける日本ツアーにしてみたら贅沢な悩み!?
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