週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 11/26
2013/11/19更新

いよいよ国内復帰の松山英樹。
背中の状態は大丈夫?

 賞金ランクでダントツの松山英樹が日本ツアーに帰ってくる。国内復帰戦は相性のいい三井住友VISA太平洋マスターズ。だが気になるのは本人の体調だ。


思い出の地で2年ぶりの栄冠なるか

 優勝賞金1億2000万円、しかも予選落ちがないWGCHSBCチャンピオンズを、2日目のスタート前に背中痛で棄権した松山。「初日の順位が悪くなかったので最後までやりたかったですけど、無理してプレーしても最終日まではもたないと思ったから」と無念の離脱だった。

 太平洋マスターズ欠場の可能性も囁かれたが、帰国後受けた精密検査で「異常なし」と診断され、予定どおり大会へのエントリーを決めた。同大会は11年にアマチュア優勝を飾った思い出の試合。連覇を狙った昨年はライバルの石川遼に優勝をさらわれ4位タイに終わったが、得意なコースであることは間違いない。

 それにしてもこのところ松山はゴルフ以外でご難続き。本格渡米直前に頬をブヨに刺されて別人のように顔を腫らしたり、足の傷を治そうと抗生物質を飲みすぎて胃を壊し試合を欠場したり……。そして今回の背中痛とくれば、本人が思う以上にハードスケジュールということか?

 所属する東北福祉大の阿部靖彦監督によると「痛みが少しでもあれば止めろといってある。体が万全じゃないと出ない」と状況は予断を許さない。とはいえ、ファンにとっては6月のツアー選手権以来、に松山と石川のツートップが顔をそろえるとあって期待は高まっている。

 ちなみに松山は、今季の国内で出場わずか9試合で1億円強を稼ぎ(海外メジャーを含むと獲得賞金は1億5000万円超)、賞金王争い独走中。平均ストローク、パーキープ率、バーディ率でも1位。特筆すべきはパーオン率2位に対して平均パット数も3位に入っていること。

 通常パーオン率が低いほどアプローチが増えるため平均パット数が良くなる傾向にあるが、松山は「パーオン、ワンパットが多い=バーディが多い」という方程式になる。

「早くちゃんと練習できる体になりたい」という松山には、一日も早く〝戦える〟体を取り戻してもらいたい。


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