宮里藍の13年シーズンは5年ぶりに未勝利に終わった。最終戦では激しい胃の痛みを訴え最終日に無念の棄権。そんな米ツアー8年目を総括すると……?
体調は徐々に良くなってきているそうだが、「残念な最終戦でしたが誰にでもよい終わりがくるとは限りません。春先の事故にはじまり、今年は体の面で苦労した1年でした」とコメントした藍。
春先の事故とは2月のホンダLPGAタイランドを終え移動する際に遭った玉突き事故のこと。むち打ちの症状を訴え、次戦の欠場を余儀なくされた。だが思いのほか経過は良好で、3月のLPGAファウンダーズカップでは2位に入り周囲の杞憂を払拭した。
ところがV争いはその1試合だけ。トップ10入りは2回にとどまり、「今年こそ」と気合いを入れたメジャーでも優勝戦線に絡むことはなかった。ここ4シーズン連続でトップ10圏内を守っていた賞金ランクは今年は27位。世界ランクも17位まで下げた。
それでも本人は常に笑顔を絶やさず「ショットのフィーリングはすごくよいので噛み合えば……」というセリフを繰り返してきたが、心の底ではよいゴルフをしても結果に繋がらないジレンマに苦しんでいたのだろう。今回の胃痛はストレスが原因で起きる胃潰瘍ではないか? という説もあり、日頃の重圧がどれほどのものかを物語る。
来季は例年より早い1月バハマで開幕戦を迎える。「1年を通してコンディションを維持したい」という藍の希望が叶うことを祈りたい。
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