日本勢は石川遼、谷原秀人を擁し国別で3位に入ったゴルフW杯。2年後に迫った五輪のプレ大会と位置づけられていたが、手本というより課題だけが残ったようだ。
2年に一度のW杯は、これまではダブルスの国別対抗戦だったが、リオ五輪では(現時点では)ストロークプレーの個人戦となる見通し。このため、今大会からストロークプレーの個人戦に大会形式を変更し、これまでの名残で代表2人のスコアを合算して争う団体戦も実施した。ただ、優勝賞金が個人戦120万ドル、団体戦60万ドルでは、国別対抗という印象も薄まる?
また出場資格も各国、世界ランク上位2名という条件を満たしている強豪国は、開催国で団体、個人とも優勝した豪州チーム(A・スコット世界ランク3位、J・デイ同16位)くらい。そもそも世界ランク6位までの選手はスコット1人。1位のタイガーも3位のミケルソンもいない。日本にしても上位の松山英樹がいない。要するに"世界戦"には物足りなかったということ。「4大メジャーのほか、世界選手権が4つもあり賞金もバカ高い。W杯も埋もれてしまいますよ。世界戦とは何かということを整理する必要があり、それには欧州ツアー、米ツアー、USGA、R&Aが合議調整することが至近課題では。それは五輪でも全く同じことがいえます」(JOC委員・川田太三氏)
W杯のみならず、五輪も前途多難!?
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