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週刊ゴルフダイジェスト 12/24
2013/12/17更新

若手が躍進その陰で…
世代交代の進む男子賞金シード

 女子ツアーに続き、男子ツアーの賞金シード権争いも決着がついた。


上から、小平智・河野祐輝・片岡大育

 男子の賞金シード権は賞金ランク上位70人に与えられる。今年は出場義務試合数に満たなかったルーク・ドナルド(21位)とブレンダン・ジョーンズ(27位)の2人を除いた72位までとなった。73位との賞金額の差はわずか3万1334円。この薄氷の差が天国と地獄を分けた。

 初シードは、ルーキーにして賞金王の松山英樹(21歳)を筆頭に、メジャー覇者となった小平智(11位・24歳)ら11人。晴れてシード復帰を果たしたのは星野英正(41位・36歳)、河井博大(45位・42歳)ら5人。河井は日本プロに勝利していて14年までの複数年シードを保持しているが、それでも"今年の実力"でシードを得た喜びは大きい。

 ホッと胸をなで下ろしたのは、01年の日本オープン覇者、手嶋多一(69位・45歳)。「体はどこも悪くないのに体重が8キロも落ち、得意な秋も今年は逆にバタバタ……」(手嶋)。シード当落線上まで落ち込んだのは18年連続でシード権を守ってきた今までになかったことだ。「オフは体をケアして来季まき直し」と決意の弁。

 続いてシード落ち組を見ると……。宮里聖志(76位・36歳)、原口鉄也(81位・39歳)、細川和彦(82位・42歳)、上田愉尉(88位・39歳)、小山内護(102位・43歳)、兼本貴司(104位・42歳)ら、シードの常連が涙をのんだ。107位の小田龍一(36歳)は09年日本オープン優勝の5年シードが来季まである。

 聖志は7年続いたシード権を手放すことになったが、「しょうがないよ、パターが悪すぎた」と意外にサバサバした様子。篠崎紀夫(95位・44歳)は「今年は最初から調子が悪すぎて、6月にはファイナルQTの宿を予約しました」と早々に白旗を上げていた。

 落ちた選手は果たして、ファイナルQT(12月5~10日)で復活できるか。命運を賭す勝負はまだ続いている。


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