今季も全ての公式戦が終了し、来季の賞金シードが決定したが、例年、最終戦の前のエリエールで決まる賞金シードが今年は少々事情が異なり、二転三転する結果になった。
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少ないチャンスで倍返しだ!
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最終戦のリコーカップに米ツアーを主戦場とするシン・ジエが出場したことがまずその始まり。彼女が上位に入れば賞金50位以内に浮上する可能性があったため、その当落線上にいたウェイ・ユンジェは果報を寝て待つ身だった。
最終戦の結果、3位に食い込んだシンが賞金ランク47位でシード権を獲得したため、ウェイはファイナルQTへ。そこでウェイは25位に入り、無事来季フル参戦できる出場権を手に入れたのだが、この後、さらに予期せぬ展開が待ち受けていた。
米ツアーの予選会に出場した野村敏京が19位タイで来季の米ツアーのシード権を獲得、29位で獲得した日本ツアーの賞金シードを辞退したからだ。これによって賞金ランク51位までだった賞金シード枠が1つ繰り下がり、ウェイは52位で賞金シードを確定させた。つまり結果論にはなるが、ウェイはQTを受けなくても済んだわけだ。
となると、この余波はQTでウェイより下の順位だった選手にも影響が及んでくるのだが、そこで気になるのは去年のシンデレラガール斉藤愛璃。QTは48位で終わったが、一つ繰り上がって47位ということになった。
「QTランクでの出場は毎年試合数が多少異なりますが、今年の場合ですとフル参戦できたのは29位まででした。45位で22試合、47位で19試合(推薦出場も含む)出場できましたから、おそらくランクが1位上がると1試合多く出場できるのではないかと思いますね」(LPGA関係者)
フル参戦できる29位には及ばなかった斉藤だが、それでも1試合でも多く出場できればチャンスも広がるはず。これをきっかけに来シーズンのリベンジを期待したいものだ。
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