NEC軽井沢で今季3目を挙げたイ・ボミの強さもさることながら、マナーの良さも話際立っている。
ウイニングパットを決めた後も、忘れずトントン
「ピーターたちのゴルフマナー」(小社刊)の装丁もカップ周りのエチケット
ボミは「スマイルキャンディ」と呼ばれるだけあって、その笑顔は女子ツアーでも好感度上位を争うが、ホールアウト後のグリーン"修復"に目を奪われる。同伴競技者がプレーを終え、自分がカップからボールを拾い上げた後はカップ周辺をパターヘッドでトントンと叩く。
「だってカップ周辺はみんなが踏んでいくところ。デコボコになっていたら、後からくる人に影響するでしょう。誰から教わったわけではないし、いつからやっているかも覚えていないけど、当たり前のマナーだと思っています」とニコニコしながら、イ・ボミは話す。
ボールマークの修復は、5分以内に直さないと、くぼみのなかの芝は再生しないと言われているが、これはイに限らず、女子プロたちは丁寧に行っているようだ。
「女子プロのマナーの良さでいえば、イと同じく3勝してブレークしている成田美寿々が、18番をホールアウトしてコースに向かってお辞儀しているのを見ました。気持ちいいですね」とマナー研究家の鈴木康之氏は、女子プロのプレーぶりを評価している。
コースに感謝の意を込めてお辞儀をするなどのグッドマナーは高校ゴルフ部などで教わることもあるようだ。
「マナーというのは本人の自覚の問題であって、具体的に行動は強制しません。ただルールブックの『第1章エチケット』を繰り返し読ませます。ここにマナーとエチケットのすべてが書かれているんですよ」(法政大学・体育ゴルフ部監督、田中徳市氏)
われわれも、夏の宿題として、ルールブック「第1章」を再読してみよう。
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