先週の女子に続き、今週は男子の競技(10日~13日、軽井沢72東コース)が実施される世界アマ。そのインターネット中継がファンの間で話題になっている。しかも、世界規模で。
今週の世界アマもサプライズゲストが登場するかも
日本で52年ぶりの開催となった世界アマ。ここから多くのトッププロが巣立つであろう大会だが、テレビ中継はない。代わりに、ネットでは初日から連日、早朝6時半から最終組のホールアウト後まで、日本語と英語の2チャンネルで、しかも豪華なゲストを招き、充実した内容の番組が作られている。
しかし、この中継は大会主管の日本ゴルフ協会の企画ではない。ゴルフジャーナリストの三田村昌鳳氏が独自に企画、プロデュースしたもの。
「大会のプロモーション不足が指摘されるなか、日本のゴルフメディア関係者のひとりとしての意地、プライドです。世界に情報を発信する能力があることを示したかったので、2カ国語中継が前提でした」(三田村氏)
そして、SNS(フェースブック等)を通じて番組ゲストを募ると、さっそく内藤雄士プロコーチや石井忍プロ、マーク金井氏が賛同。また、英語チャンネルでは全英オープン5度優勝のピーター・トムソンの息子、アンドリュー・トムソン氏(豪州の元スポーツ大臣)がコメンテーターを担当。加えて、先週は岡本綾子、小田美岐、東尾理子(英語ch)などが、全員ボランティアで出演した。
「海外には、各国の選手・監督等に伝えれば、SNSを通じて母国の家族・関係者に広まるだろうという読みがあった」(三田村氏)
ところが、フタを開けてみると、大会主催のIGFをはじめ、R&Aや全米ゴルフ協会もツイッター等で中継サイトのアドレスを紹介。その結果、海外からのアクセス数が予想以上に伸び、初日には配信するIGFのサーバーが一時パンクする騒ぎも。
こうした長時間中継番組の魅力は、サイドストーリーを含め、ディープな情報が展開されること。先週は男子ツアーのフジサンケイクラシックがCS、BS、地上波を駆使し、初めて連日8時間規模での生中継を実施。普段の、優勝争いのフォローで目いっぱ
いの放送にはない、エピソード満載の中継がコアなファンにも好評だった。
ネットでもテレビでも、こうした長時間の生中継が増えれば、ゴルフトーナメントへの関心は増すはず。そうなることを期待したい。
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