火之島にある島民手作りのゴルフ場を舞台とした本誌連載マンガ『オーイ! とんぼ』。同じようなゴルフ場が存在する東京・八丈島に、離島では珍しいゴルフ協会が発足した。
「トカラ」のコース
大沢清一さんをはじめ、島内のゴルフ愛好者数名が「自分たちが楽しめるゴルフ場を作ろう」と、温泉ホテル(現在は廃業)の敷地内に建設されたのが八丈島シーサイドGCだ。自然の地形を利用しつつブルドーザーで土地を切り開き、コウライ芝を張り……と、『オーイ!とんぼ』さながらの手作りで1982年に完成。
9ホール・パー28のショートコースながら、スタートの1番は唯一ドライバーが使えるパー4で、ティショットが谷越えとなる名物ホール。8番も距離は30ヤードほどと短いが、ツルツルに仕上げられたグリーンは傾斜も強く、ちょっとやそっとじゃ止まらない。
「1オン12パットも普通にあります!」とは、八丈島ゴルフ協会事務局長の大沢竜児さん。
今年、本格的に同協会が発足。体験レッスンや会員によるコンペを開催し、現在63人の会員もどんどん増加中。
シーサイド特有の海風が強く、会員は「100ヤード以内と風には自信があります」(大沢さん)。社会人競技の内閣総理大臣杯に出場する腕前もいるほどだ。4月に八丈島体育協会への加盟が認められたことで、区市町村対抗の都民体育大会への出場資格も獲得。
「現在は来年の出場に向け、2カ月に1回、ポイントランキング制の大会を行っています」(大沢さん)。大井とんぼのような逸材が、八丈島からも誕生するかも。
【関連記事】
2012/ 1/30 武蔵と小次郎の決闘から400年、巌流島でグラウンドゴルフ大会
2011/ 8/ 9 全英コースは「若造には10年早い」キビしいリンクスばかり
2009/12/ 4 沖縄・宮古島で勝ったのは風男・友利
|