錦織圭がテニスの全米オープンで日本人初の決勝戦進出を果たした。錦織や宮里美香、ポーラ・クリーマーらが育ったIMGアカデミーのジュニア育成システムはやっぱりスゴイ?
エアKもラウンドするIMGアカデミー
グランドスラム大会の準決勝で世界ランク1位のジョコビッチに競り勝っての決勝進出。最後はチリッチに敗れ準優勝に終ったが、今回の頑張りは世界中に『Kファン』を増殖させた。
そんな錦織がフロリダのアスリート養成所IMGアカデミーにテニス留学したのは03年、弱冠13歳のとき。英語は「ひと言も喋れなかった」が広大な敷地に52面のテニスコートを有するアカデミーでトレーニングから栄養管理まで専門家の指導を受けトッププロへの階段を駆け上がった。
同アカデミーにはゴルフ部門もあり宮里美香は高校卒業と同時に寮に移り住み「ゴルフ漬け」の日々を送って米ツアーのQTに一発合格している。当初は「インターネットに接続できなかったり玄米を炊く炊飯器の到着が遅れて焦ったり」苦労したが、常に芝から打てる抜群の環境と世界中から集まった同世代のライバルの存在、そしてアスリートの精神面のケアも含め細かく気を配る質の高い指導体制のおかげで、米ツアーで結果を出してきた。ちなみに同じ年の錦織とは「圭くん」「美香ちゃん」と呼び合う仲で一緒に食事に行くこともあるという。錦織もアカデミーのコースでラウンドすることもある。
年間600万円と費用は決して安くない。アカデミーを卒業してもプロに転向するのはテニスで2%程度だがシャラポアやアガシら出身者は枚挙にいとまがない。環境は良いが周囲に娯楽施設はなく男女交際は禁止。錦織のように一流になるにはどこまでストイックに自分を磨けるかが鍵のようだ。
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