ゴルフ場施設がミサイル基地に。鹿児島県の奄美大島にある奄美カントリークラブに、防衛省がミサイル基地を建設する計画が浮上。関係者を慌てさせている。
9H閉鎖した奄美CC
86年に18Hで開場した同CCは、91年に9Hを増設させたものの、思ったように来場者が増えず、7年前に増設した9Hを閉鎖し、現在に至っている。今回、防衛省のミサイル計画が明らかになったのは、この閉鎖した約50ヘクタールだ。8月12日、武田良太防衛副大臣は、朝山毅奄美市長の元を訪れ、正式に建設計画を伝えている。
戸惑いを隠せないのは、同CCを経営する南九州開発㈱だ「新聞報道で知ったのが実際で、当然、弊社から防衛省に働きかけたものではありません。計画の土地は、すべて弊社所有のものですが、(9月4日の)現時点で防衛省からの連絡は一切なく、交渉などまったく白紙の状態で、どうコメントしていいかもわからないというのが実情です」(同社総務部・井上氏)
防衛副大臣の示した計画では、350人規模の陸上自衛隊警備部隊を現地に配備する。奄美CCに予定されるミサイル基地は、地対空誘導弾基地だという。鹿児島から約370キロ離れた奄美大島は「陸上自衛隊部隊が不在の防衛空白地帯。台風災害にも見舞われることが多く、地元市町村では歓迎ムードが強い」(地元紙記者)という。
もちろん反対派もいる。
防衛省は15年度予算の概算要求に土地取得や施設整備の関係費用を計上する予定。さて、ミサイル基地に隣接するゴルフ場は出現するのか?
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