気温低下にともないデング熱の広がりは徐々に収束しそうな気配だが、新たな敵にも注意したい。主にマダニによって媒介されるウイルス性の「血小板減少症候群」(SFTS)だ。
蚊の媒介によるデング熱の感染者は全国に広がっていても、死者はいない。一方、SFTSは昨年1月から今年の夏までに、西日本を中心に広がり、20人以上が死亡している。
マダニが発生・生息しやすい環境を考えてみると、ゴルファーにとっては決して無関心ではいられないはず。国立感染症研究所によるとマダニは、シカやイノシシ、野ウサギなどの野生動物が出没する環境に多く生息するという。
「どこのゴルフ場でも、というわけではありませんが、野生動物が生息しているような環境のなかにあるゴルフ場などでは用心するに越したことはありません」(同研究所)
フェアウェイなどは農薬を使ったりあるいは消毒などを生息しにくいが、藪や林の中などは注意。
防衛策としては蚊などと同じで、できるだけ肌を露出しないこと。そして、スタート前にウェアの上から虫除け剤をスプレーするなどが有効だそうだ。もちろん、「やられたな」と思ったときや発熱などの症状が出たときは、直ちに医療機関で診てもらうことは言うまでもない。「活動が活発なのは春から秋にかけてですが、温暖な地域では冬でも活動していると考えたほうがいいでしょうね」(同)
これから寒くなるからとはいえ油断は大敵。自己防衛が最大の対抗策だ。
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