ブリヂストンオープンで勝った小田孔明が、藤田を逆転して賞金ランク1位に再浮上。今週を含めて残り5試合、賞金王争いを想像すると男子ツアーが面白い。
もうひとつカップを手にすれば賞金王が近づく石川遼
女子は正直、アン・ソンジュに絞られた感があるが、男子がまだわからないのは、終盤に高額賞金の大会が続くからだ。
5試合のうち4試合が優勝賞金4000万円、VISAも3000万円と、手にする額とともに順位も一気に上がる。日本オープンに勝って4000万円を積み上げ、いきなり賞金王レースに名乗りを挙げた池田勇太がいい例だ。
ANA時点で「賞金王を狙いたい」と言っていた石川遼は10月26日現在、トップの小田に約5800万円差。だが来週のHEIWA(WGC出場の場合あり)から日本シリーズまで5試合に出場予定で、全勝すれば1億9000万円稼げる。クイズ番組の「一発逆転」ではないが、試合への出場資格さえあれば、実は賞金王のチャンスは誰にでもある。
ただし、VISAからカシオまで参戦する予定の松山英樹は、仮に3連勝しても1億1277万円どまり。さすがに奇跡には届かないか……。
日本人選手のトップ争いに待ったをかけるのが(本人にそのつもりはないにしても)、海外から続々とやってくる大物たちだ。
VISAはバッバ・ワトソン、フェニックスにはジョーダン・スピースにウェブ・シンプソン。フェニックスでルーク・ドナルドが2連覇したように、最高額の優勝賞金を、賞金王レースに関係ない外国勢にさらわれることもよくあるのだ。しかし、そこで藤田や小田が1勝でもすると、賞金王の確率が一気に高まる。
00年に片山晋呉がラスト4戦で3勝した例もあり、逆転王のチャンスは十分だ。片山らの実力者に加えて、今季未勝利もパーオン率、トータルドライビング1位と意外に好調な藤本佳則あたりも面白いかもしれない。
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