男子のブリヂストンオープンは小田孔明が優勝。女子のマスターズGCレディースでは横峯さくらがエースを達成、勝みなみは最終日にプロを抑えてベストスコアを記録した。そういえばこの3人、そろって名前の由来が面白い。
小田のルーツはもちろん、諸葛亮孔明。三国志の大ファンだった父・憲翁さんが、政治・軍事の両面で優れた才能を発揮し、「赤壁の戦い」でも強大な曹操軍を相手に活躍した名軍師にちなんだ。
みなみちゃんは、父・秀樹さんと母・久美さんが野球マンガ『タッチ』のファンで、そのヒロイン浅倉南から名づけられた。その後、野球ではなく、ゴルフ界のヒロインに育ったが……。
さくらも、父・良郎氏が大好きだった映画『男はつらいよ』から。主人公・寅さんこと車寅次郎の妹がさくらだった。3人とも、父親の趣味嗜好が命名に大きく影響したことが共通点といえる。
有名人にあやかったといえば、昨年の女子プロテストでトップ合格した倉田珠里亜(じゅりあ)。母・麻里さんが女優のジュリア・ロバーツが好きだったため、娘にその名前を託した。
ほかには、片山晋呉も三国時代から来ているという。片山の祖父が、魏呉蜀の呉と、魏の滅亡後に中国を統一した晋を組み合わせた。
宮里藍は、父・優氏が辞書で調べたところ、藍が最初のほうに出てくる文字なので、「トップがとれるように」と願った。
石川遼はマンガから? 父・勝美氏が、かつて本誌で連載していたマンガ『千里の道も』のファンで、主人公の坂本遼からとったという説が広く流れているが、実は違う。勝美氏がテレビのインタビューで明かしたところによると、「英語でも呼びやすい名前」「文字の意味が『はるか遠くに羽ばたく』」から「遼」に決めたという。
マンガといえば、賞金ランク64位と初シードの可能性がある重永亜斗夢は文字どおり「鉄腕アトム」から父親が命名した。
歴史上の人物や有名人を由来に、ツアーで活躍。ここに紹介した選手たちは「名は体を表す」の好例だろう。
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