名物キャディ、スティーブ・ウィリアムス引退の波紋が広がっている。直近の雇い主アダム・スコットには自薦他薦のキャディ志願者が殺到。果たして今後の展開は……?
スティーブが辞めた波紋
スティーブといえばいわずと知れたタイガーの相棒としてメジャー13勝を支えた名キャディ。コンビを解消した後、3年前からメジャー未勝利だったスコットのバッグを担ぎ12年のマスターズ優勝の一翼を担い世界ランク1位浮上にも貢献した。
スコットのスティーブに対する信頼は相当なもので、今後も蜜月が続くと思われたが、50歳になったのを機に「母国で自分の時間を持ちたい」とスティーブがキャディ引退を示唆。「今後メジャーなどのビッグイベントで誰かしらのバッグを担ぐかもしれないが、フルタイムでこの世界に戻ることはない」とスコットに別離を告げた。
「彼ほど有能なキャディの代わりになる人物を見つけるのは容易なことではない」というスコットは、日本オープンに出場した際、カブレラらのキャディを務めるガルディノを帯同。「彼は友人だしキャディとしても素晴らしい。でも今後はいろいろ試して来年に向けて候補を絞っていきたい」と語っていた。
それからおよそ3週間、上海で行われたWGCシリーズHSBCチャンピオンズで会見に応じたスコットが驚くべきことを告白した。「(新キャディに)100人以上の応募があった」というのだ。
昨今世界の男子ツアーの優勝賞金は1億円前後。そこで優勝すればキャディの取り分は10パーセントの1千万円前後。一攫千金を夢見る候補者がいてもおかしくないが100人というのは異例中の異例。スコットの人気の高さを物語っている。
「僕と一緒に働きたい人がいることはうれしいことだよ。応募者のなかには実家で母親の面倒をみているフロリダの男性もいた。割の良い仕事だと思ったんだろうね(笑)」(スコット)
来季、彼の隣を歩くのはいったい誰?
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