ゴルフ旅行業界が毎年、すぐれたゴルフリゾートや国・地域を表彰する『IAGTOアワードセレモニー』が去る10月30日イタリアで開催され意外な国々が栄冠に輝いた。
IAGTOとはインターナショナル・アソシエーション・オブ・ゴルフ・ツアー・オペレーターの略で97年発足の団体。構成メンバーは世界98カ国のゴルフ関連ツアー会社、ホテル、コース、航空会社、メディア関係者らで、毎年彼らの投票により世界のベストゴルフディスティネーション(行き先)とベストリゾートなどが選ばれている。
そして今年栄えある『ベストディスティネーション』に輝いたのがモロッコのマラケシュ、中国海南島のサンヤ、北アイルランドのダブリン東海岸、メキシコのカンクン- リビエラ・マヤ、米サウスカロライナ州チャールストンの5都市。
サンヤがアジアで唯一選ばれたのは「中国とは思えないトロピカルな雰囲気と海岸線の美しさ」が評価されたから。ゴルフ人気の高まりを見せる中国では世界の名だたる設計家がチャンピオン&リゾートコースを競うように造っており、今後益々"ゴルフディスティネーション"として注目されることになりそうだ。
そしてまだ世界的な注目度は低いが将来的な発展が望まれる"意外な穴場"として前出の5都市と肩を並べ表彰を受けたのがスロベニアだ。中央ヨーロッパに位置する小国にゴルフのイメージはないが、美しい自然を活かしたコースの評判は高く、昨今イギリスやスウェーデン、ドイツなどからゴルフを目的としたツアー客を多く集めている。
もう1つの目玉『ゴルフリゾート・オブ・ザ・イヤー』に輝いたのは、全米オープンのホストコースとしてナンバー2が有名なパインハーストリゾート、PGAカタルニアリゾート(スペイン)、そしてドミニカ共和国のカサ・デ・カンポの3カ所。カサ・デ・カンポは奇才ピート・ダイ設計の90ホールを有する一大リゾートである。
ありきたりの旅に飽きたあなた。次に行くならスロベニア? それともドミニカ……?
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