賞金シード枠縮小で、あの選手も落選危機
 

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週刊ゴルフダイジェスト 2014/12/09号
2014/12/04更新

賞金シード枠縮小で、あの選手も落選危機

 小田孔明と藤田寛之による熾烈な賞金王争いは、最終戦までもつれそうな男子ツアー。一方、賞金シードは今週のカシオで決着する。

上井、平塚、深堀がピンチ

 賞金シードは来季から新たな制度が導入される。今年までは賞金ランク70位までだったが、来シーズンは60位までが従来通り、ほとんどの試合に出場できる「第1シード」を獲得。61~75位の選手は「第2シード」として、前半戦の出場権を得る。

 初シードをほぼ手中に収めているのは、今年初優勝のジャン・ドンキュ、S・H・キムに加え、アダム・ブランド、K・T・ゴン、パク・サンヒョンといずれも外国勢だ。日本人では正岡竜二(16日時点で59位)、重永亜斗夢(同60位)が圏内ギリギリにつける。

 一方、シード枠の縮小もあって、多くの大物選手が陥落の危機にある。

 ツアー3勝、02年からシード継続中の矢野東は79位。横尾要(119位)は04年からキープしているが、今季は19試合に出場し、予選落ち12回に棄権1回と結果を残せていない。外国人では98年から16年連続のデビッド・スメイルが、76位と第2シードも微妙な状況だ。

 上平栄道(91位)、野仲茂(92位)も複数年守ったシードが危うい。昨年シード復帰した井上信(94位)は、1年で手放すピンチ。ソン・ヨンハン(61位)、チェ・ホソン(71位)、河野祐輝(84位)の去年初シード組も厳しい位置にいる。

 ただし、上井邦裕(64位)、平塚哲二(69位)、深堀圭一郎(73位)といった常連は、たとえ第2シードに終わっても、来年前半戦での挽回も十分に可能だろう。

 丸山大輔(63位)、川村昌弘(83位)、小林正則(104位)、久保谷健一(114位)はツアー優勝により来季出場権を確保済みだ。

 シードをかけたラストチャンス。今年はどんなドラマが生まれるのか。

 
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