いま、徳島県出身の女子プロたちが女子ツアーをおおいに盛り上げているが、2年前まで高校にゴルフ部がなかった。
左から堀奈津佳、堀琴音、鈴木愛、前田陽子
美人姉妹で知られる堀奈津佳と琴音。奈津佳は今年こそ調子はあがっていないが、これまで国内2勝。琴音はステップアップ2勝、スーパー女子高生として今年プロ入り。魅せるゴルフで将来が期待されている新人だ。
また今年日本女子プロで史上最年少優勝を果たした鈴木愛は、いかにもアスリート然としていて、天下をとる才能を秘めているといわれている。
最後に控えるのは、先週の伊藤園レディスを制した前田陽子。プロ9年目、下積みからはいあがった苦労人。
これら4人の女子プロの共通点は2つある、それは徳島県出身であること。そうでありながら高校からは県外で学んでいることの2つ。堀奈津佳は藤井学園(香川)、琴音が滝川第二高(兵庫)。鈴木は倉吉北高(鳥取)、前田は香川西高。
徳島県といえば、かのジャンボ尾崎3兄弟を輩出しているが、ゴルフ場の数も四国では2番目に少なく(14コース)、高校にゴルフ部ができたのは2012年(徳島鳴門高)というから、ゴルフ"後進県"といえなくもない。それがこんなに綺羅星のごとく女子プロが……、なぜ?
「一言でいえば、月の宮コース(徳島CC)の小学生を対象にしたジュニアスクールのおかげです。理事長の鈴木美二氏が、ゴルフを盛んにするのはまずリトルジュニアに門戸を開かなければだめだとの信念によると聞きました。みんなそこでゴルフを始めているはずです」と徳島ゴルフ事情を話すのは、四国ゴルフ連盟の川端直人事務局長。そして件の鈴木氏は「20年前からジュニアスクールをやっています。これまで堀姉妹はじめ6人がプロになりました。最初の代が橋本愛子ですね」と、それらのことを淡々と話す。
「12 年に高校にゴルフ部ができたといっても機能はそんなにしていない」と前出・川端氏。徳島CCのジュニアスクールでゴルフを始めて、県外の高校で修業という傾向はこれからも続きそうだ。
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