新コーチは生物力学者!タイガーの悲喜コモごも
 

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週刊ゴルフダイジェスト 2014/12/16号
2014/12/10更新

新コーチは生物力学者!
タイガーの悲喜コモごも

 今週、自らが主宰するチャリティイベント『ヒーローワールドチャレンジ』で競技に復帰するタイガーが、23日付けのツイッターで新コーチの存在を明かした。

コモ氏はレッスンにボクシングを活用(米ゴルフダイジェストより)

 注目の新コーチの名はクリス・コモ。昨年米ゴルフダイジェスト誌で若手ベストコーチのひとりに選ばれているが一般的な知名度はゼロ。テキサスのグレンイーグルスCCに勤める37歳は目下業界では知られつつある人物である。

 ユニークなのは彼が生物力学の修士号を取得中だということ。これまでひざ、腰とさまざまな箇所に勤続疲労を抱え度々手術を受けてきたタイガーにとって「いかに体に負担をかけないスウィングをするか」は最重要課題。年齢的なもの(年末に39歳)もあり長持ちするスウィングを追求したいというタイガーのニーズとコモの理論が合致した。

 出会いは今夏、スタンフォード大学時代のチームメイト、ノタ・ビゲイの紹介で「スウィングについて何回か語り合い」、腰の手術のリハビリを終え練習を再開した「1カ月ほど前から本格的にコーチングが始まった」のだとか。

「クリス・コモのアドバイスを受けながら新たなスウィングづくりに取り組むことをうれしく思います。競技に戻るのが待ち遠しい!」とツイッターでつぶやいたタイガー。この文面からもワクワク感が伝わってくるが、コモの手腕が未知数なだけにまずは復帰戦でのタイガーのスウィングに注目したいところだ。

 プロデビュー以来、タイガーはブッチ・ハーモン、ハンク・ヘイニー、ショーン・フォーリーと3人のコーチに師事。直近の4年間タッグを組んだフォーリーとは左軸打法に取り組み昨年世界ナンバー1にも返り咲いた。しかしメジャー優勝は08年の全米オープンで通算14勝目を挙げてから足踏み状態。今後ニクラスの記録(18勝)を更新するのはかなり厳しい状況。果たしてコモはタイガーをメジャーチャンプに返り咲かせることはできるのか?

 コモにはプールに飛び込みながらクラブを振るドリルなど既存のコーチにはない秘策があるらしい。新コーチの手腕やいかに……?

 
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