NHK「超絶 凄ワザ」で11月13・20日に放送された「ジャック・ニクラスの超ロングパット、世界記録33.5メートルに挑戦」がゴルファーの間で話題になっている。山田パターでおなじみの山田透が、ほかの技術者らと世界記録に挑んだのだが、転がりのいいパターという代物は、ロフト角0度だった。
パットするのは、人間ではなく超精密ロボット。ゴルフ場の本グリーンで、一発でボールをカップに沈めなければならない。結果は、山田の技術と計算によって3球のトライで記録を達成した。
真っすぐ転がすために、山田が選択した「パターのロフト角ゼロ」に、ゴルフを嗜む視聴者なら気になったはず。
一般的なパターのロフトは4度が多いが、山田は4度ではなく0度を選択した。なぜか? 本人に聞いてみた。
「ボールの転がりの順回転精度のみを求めて、ロフト0度のパターを採用しましたが、あのケースは完全縦振り子ストロークのロボットが打ち主でした。
例えば、100前後の腕前のゴルファーがロフト0度のパターを使うとなると、かえって難しくなるかもしれません。ロフトがあることによって、打ち出し直後にスキップゾーン(地面から浮いた状態)が生まれ、それが転がりのブレを抑えるメリットもあるからです。
もちろん、オーダーで『どうしても作ってほしい』と言われれば、作りますけどね……」
ロフト角0度でなくても山田パターを一度試したいゴルファーの方々。
安倍晋三首相からオバマ大統領に山田パターが贈呈されて以来、数カ月待ちという注文が殺到している。パターが届くまで待ちきれない方は、『パットがわかるとゴルフのことがぜんぶわかる』(著・山田透、小社刊)でストロークの腕を磨いて待ちましょう。
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