東京五輪開催が決定。気が早いのを承知で〝誰がゴルフの代表選手になるか〟考察─。
代表は世界ランクの上位2名に決まる。12月現在の順位で男子の上位2名は松山英樹(23位)と小田孔明(67位)、女子が宮里藍(21位)と宮里美香(22位)。小田以外の3名は世界アマへの出場経験があり、米ツアーでもすでに実績を残している。開催時の年齢は松山28歳、宮里藍35歳、宮里美香30歳だ。
当然、新しい勢力が台頭するだろう。それを見る格好の舞台が14年9月に軽井沢72Gで開かれる世界アマだ。2年に一度行われ、日本開催は52年ぶり。過去の顔ぶれを見ると、前出の選手のほか、川村昌弘、小平智、薗田峻輔、池田勇太、宮里優作、堀奈津佳、比嘉真美子、藤本麻子、森田理香子ら多くがプロで活躍している。
最新のアマチュアランクでは、男子のトップ3は小浦和也(20)、和田章太郎(17)、大堀裕次郎(21)、女子が松原由美(14
)、森田遥(17)、堀琴音(17)。男女とも上位10名はすべて学生だ。
だが、五輪への道は険しい。彼らがやがてプロとなって五輪を目指す場合、国内ツアーだけの成績で世界ランク上位に入るのは難しいからだ。松山や藍、美香のように世界で結果を残せないと代表の座はつかめない。
松山のケースで見ると、世界アマに出場した08年末が1381位。VISA太平洋でアマチュア優勝した11年終了時が201位。ツアー6試合に出場しベスト10入り4回を果たした12年も127位で終えた。13年は国内4勝もあったが、米ツアーシード獲得にメジャー3試合でいずれもベスト20入りという海外での実績が大きく貢献し、現在、日本人トップの23位まで一気に順位を上げた。
いま有望なアマたちが先輩プロを押しのけて代表に選ばれるには松山並みの活躍が求められる。彼らが世界のトップアマを相手にどう戦うか。14年世界アマは東京五輪の〝前哨戦〟となりそうだ。
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